久しぶり! 日本のことも書きたい、 ワールドカップのことも書きたいって思ってたら、 いつの間にか放置してる状態やった(>_<)
でも、今回のことはみんなに知ってほしい、って言うより、 歳とった時に、あーこんなこともあったなって、 ちゃんと文章で残ってておいてほしいから、更新する!
あと、ダスティンもヴァル(ジェイソン兄とその彼女) もfacebookに投稿してたけど、 もしかしたら日本語バージョンで読みたい人もおるかな? と思って。
あと、ダスティンもヴァル(ジェイソン兄とその彼女)
事故があったのは7月25日の土曜日で、 前前日からアイダホのほんまになーんもないところにキャンプに来 ててん。うちらの家からは6時間くらい運転かかった。
Castle Peak! このてっぺんまで登って行ってた |
そのときはあとで困ることになるとも思ってなかったけど、 穴場スポットみたいで、人に全然会わへんかった。
車から、バックパッキングで3、 4時間行ったところにテントとか全部立てて、 1日目は次の日に備えてゆっくり過ごした。
車から、バックパッキングで3、
事故の当日の朝は8:30頃に用意も終わって、Castle peak ていう山へ山登りに。
行く直前に、ヴァルが、ヘッドライトは持った?
どんどんどんどん登ってって、上の方まで来ると、 木も全然ないおっきい岩だらけの道になってきた。
道って言っても、ほんまの道じゃなくて、
この山は11814フィート、キロメートルにすると3. 601キロ、調べたら富士山が3.776キロで、 高さはちょっとそれより低いくらいみたい。
事故がおこったのは、 ほんまにもうすぐで頂上につくところやった。
ジェイソンはうちのすぐうしろにおって、 ダスティンは結構もう上の方、ヴァルはうちの少し左側におった。
ふたりが登っていった道がちょっと水で濡れてて、 足場が悪いかなって思って、 ジェイソンとうちは少し二人より右の方を登っていっててん。
ちょっと平らになった場所があって、 ちょっとだけ休憩しよって思ってうちが後ろ振り向いたら、 ジェイソンが目の前にある岩をつ掴もうとしてた。
ふたりが登っていった道がちょっと水で濡れてて、
ちょっと平らになった場所があって、
うちからはジェイソンの上半身しか見えてなかってんけど、
うちからのアングルでは体半分しか見えてなくて、あぁよかった、
ジェイソンがすっごい声で叫び出した。
ほんまに聞いたこともないような声で、 どうしたらいいかもわからんかった。
助けに行かな!って思ってたら、 うちのすぐ左側におったヴァルが、ジェイソンの声を聞いて、 降りてこようとしてんけど、
その途端、またあの土砂崩れの音がして、次は3つ、 当たったらすぐ潰されるような岩がジェイソンめがけて落ちていっ た。 もうあかん、、って思ったけど、 間一髪でジェイソンの頭の横すれすれを落ちてって、 なんとか誰にも当たらんかった。
その途端、またあの土砂崩れの音がして、次は3つ、
当たった直後 |
でも落ちてった岩を見たら、冷蔵庫の大きさくらいのもあって、 もううちら全員、ここで死ぬんちゃうかって思った。
ヴァルが来て、ジェイソンのズボン上げた足首見たら、 白い靴下がもう真っ赤っか。血で染まってた。
靴下をめくった瞬間、血が吹き出してきて、 ほんまに蛇口から水が出るくらいの勢いで、次に思ったんは、
靴下をめくった瞬間、血が吹き出してきて、
“ジェイソンが出血多量で死んじゃう。”
すぐに換えのシャツを持ってきてたの思い出して、 それを巻き付けようと思ったけど、 ジェイソンにすぐに手が届く距離でもなくて、 でも動いたらまた岩が落ちてくるかもっていう恐怖で動かれへんく て、とりあえずヴァルにそのシャツを渡した。
しばらくして、音を聞いたダスティンも降りてきて、
血は未だにすごいでてるし、ジェイソンはまだ痛みで叫んでるし、 ちょっと落ち着いてきたと思っても、 寒そうにしてるジェイソン見てたら、次は意識失うんちゃうか、 っていう不安が出てきて、とりあえず着てる上着を投げて、 ただただ血が止まることと、痛みが引くことを祈ってた。
事故から5時間後の写真。まだ血がどくどく出てる |
段々と冷静に考えれるようになってきたときは、こんな道、 無事に帰れるんやろうかって思い始めた。
ジェイソンは持ってた市販の痛み止め薬を飲んで、 暗くなる前にキャンプ場所まで帰らなきゃって決めて、 歩き始めることにした。
ジェイソンは持ってた市販の痛み止め薬を飲んで、
時計を見たら、お昼の2時頃やった。
このとき、ほんまにジェイソンっていい奴やなぁと思ったのは、 自分がすっごい怪我して、ほんまに大変な状態やのに、
“はるが無事でよかった”とか、
うちがバックパックを持って降りようとしてたら、“ はるは安全に、ちゃんと帰れるようにして、 バックパックなんか持たんでいい”
って、ずっと人のことばっかり気にかけてくれたこと。
そんなことできんの、ほんまにそんなおらんでなぁって思って、 嬉しさやらなんやらで、いっぱい涙が込み上げてきた。
“はるが無事でよかった”とか、
うちがバックパックを持って降りようとしてたら、“
って、ずっと人のことばっかり気にかけてくれたこと。
そんなことできんの、ほんまにそんなおらんでなぁって思って、
歩き始めようとしたのはいいけど、 周りにはまだまだがたがたで不安定な岩だらけ。 どうやってここまで登ってきたんかわからんけど、 帰りは一層高さが怖く感じた。
このちょっと行ったところで、岩のサイズがもっと大きくなるねん |
ダスティンがジェイソンを誘導することにして、 安全のためにうちはヴァルとふたりが見えなくなるまで待機。
ヴァルがこのときほんまに優しくて、帰る勇気が出てきた。
ヴァルがこのときほんまに優しくて、帰る勇気が出てきた。
一歩一歩、慎重に降りていって、 いつになったら平らな道まで帰れるんやろうとずっと思ってた。 少しだけ斜面がゆるくなるところに着くまで、 何時間もかかった気がした。
ジェイソンはこのとき、道がグラグラで、斜面もきついから、 おんぶしたりするわけにもいかんくて、手とお尻、 あと右足だけ使って降りてってた。 ほんまに大変やったやろうなって思う。
急な斜面のとこが終わったあとは、二人が肩を貸したりして、 少しずつ少しずつ降りていった。
でもやっぱり大きい岩があるところはジェイソンがハイキングポー ルを松葉杖のようにして歩いたり、 ただただゆっくり進んでいった。
でもやっぱり大きい岩があるところはジェイソンがハイキングポー
5時間くらいしてまだ半分以上帰り道は残っててんけど、 犬連れの男の人ふたりがキャンプしてるのが遠くに見えた。
ほんまに優しい人らで、痛み止めと食料、あと包帯をくれた。 しかもその男の人ふたりのうちの1人の、 ジェフが途中までジェイソンを運ぶの手伝ってくれることに。
ほんまに優しい人らで、痛み止めと食料、あと包帯をくれた。
これはすっごい助けになって、登り坂のきつい道をなんとか、 2時間くらいで辿りつけた!
いっぱいお礼を言って、お別れして、あとは下り道を行くだけ。
いっぱいお礼を言って、お別れして、あとは下り道を行くだけ。
このとき既に夜の9時ごろ。 事故発生から7時間もたってた。
下り坂だけで簡単かと思ったけど、ジェイソンの足も手も、
交代ごうたいでおんぶしたり、ジェイソンがケンケンしたり、
山登り用に持ってきた食料もそこをついて来て、 お腹も減ってるし、眠たいしで限界に来てたけど、 やっと思いでテントまで帰ってきたときには、 もう夜中の1時半頃。 なんと11時間以上も帰ってくるのにかかった。
朝出かけた時間からすると、 合計のハイキング時間は16時間以上。
朝出かけた時間からすると、
とりあえずご飯食べて、その日は疲れも取るために、 ちょっとだけでも睡眠をとった。
次の日7/26は、いろんな人に助けられた1日やった。
ジェイソンの足からはまだ昨日よりましやけど、 まだまだ血がたくさん出てる。
でも朝からジェイソンは近くにキャンプしてたカップルに助けられ て、人気がもっとある道へ。
そのあいだにうちらはテントを片付けたり、 荷物の整理をして出発。
でも朝からジェイソンは近くにキャンプしてたカップルに助けられ
そのあいだにうちらはテントを片付けたり、
ACLの手術を2月に受けて、 まだ完全に治ってるわけじゃないから、 ジェイソンからおんぶは禁じられててん。 やから代わりに、うちはみんなのバックパックを運んで、 戻ってまた運んでって繰り返した。
そのあいだに、そのカップルとダスティンで、 ジェイソンを代わり番こでおんぶして、 順調に車へちょっとづつ近づいて行った。
そのあいだに、そのカップルとダスティンで、
しばらく行くと、マウンテンバイクに乗った女の人に遭遇した!
話してみると、なんと外科手術医で、 自転車を下り坂で使わしてもらえることになった。
これはほんまに時間短縮になって、 ジェイソンは怪我してる左足は浮かした状態で、 下りのところはスイスイーっと降りていけた! うちらはそのあとをバックパック背負って、追いかけて行く状態。
話してみると、なんと外科手術医で、
これはほんまに時間短縮になって、
ご飯休憩とったりして、次はまた上り坂になるから、
なんと次はバイクに乗ったグループに遭遇!
ひとりがジェイソンをのっけて運んでってくれることになって、
やっとこうちら歩き組も車のところまでついて、 そのときはお昼すぎやったから、 とりあえず急いで病院に行くことに。
その出会った外科医のアリソンが、もしかしたら手術、 入院も必要かもって教えてくれて、隣の州まで来てたから、 ソルトレイクまで戻ろうって決めた。 (違う州やと医療費も高くなるし、 面会もしに来られへんくなるから)
その出会った外科医のアリソンが、もしかしたら手術、
6時間以上?運転して、病院についたのは夜の10時頃。 うちのお尻も、もう運転しすぎて板みたいな気分やったわ。
このときも下のシートをかえてもすぐ血で真っ赤に。 |
お医者さんに見てもらった結果、3ヶ所で開放骨折? してたみたい。
ジェイソンの足首に穴みたいなのがあいてるのは、 岩があたった衝撃で骨が出てきて、 まだ足の中に戻っていったからみたい。
ジェイソンの足首に穴みたいなのがあいてるのは、
開放骨折の場合は、 6時間以内に手術をしないとあかんみたいやったけど、 そのとき既に32時間以上たってたから、 足の腫れもあざもひどくて、手術できないって言われた。
代わりにその腫れをひくための手術と、
手術は朝の4時くらいまで行われへんくて、 うちもジェイソンの疲労もピーク。
待合室で5時過ぎまで待って、 ナースの人に連れていかれてジェイソンのところへ来ると、 足がこんなんに。
鉄の棒が三か所から貫通、飛び出てるねん。 |
でもびっくりする元気もなく、病室で仮眠とった。
ジェイソンにばいばいして家にやっとこ着いた時はもう11時過ぎ
荷物の整理して、ジェイソンの血がついた、
この間の水曜日に退院して、 ジェイソンはまた本番の手術の日をまた来週決めます。
ほんまに長くなったから、 最後まで読んだ人おるんかわからんけど、
今ほんまに、ジェイソンが生きてて良かったし、 足も時間はかかるけど治ること、ほんまに良かったって思う。
今ほんまに、ジェイソンが生きてて良かったし、
あの時、うちがあの岩を触ってたら、とか、もし、 あの岩がジェイソンの上半身に当たってたらとか、
いろいろ考え出したらキリがないけど、 もうこれからはもう少し大人しくして、 激しすぎる山登りはやめようと2人で誓った出来事でした。
いろいろ考え出したらキリがないけど、
ほんまにいろんな人に助けられた!
メッセージくれた人、声かけてくれた人もありがとう!
人生何があるかわからんから、 毎日悔いなく生きようっていうまとめ。 でもほんまに!
毎日大切な人には優しくしよう、って思った経験やった。
メッセージくれた人、声かけてくれた人もありがとう!
人生何があるかわからんから、
毎日大切な人には優しくしよう、って思った経験やった。
おわり。